世界選手権も終わり、続々とレポが出てますね。自分は配信見てただけなのでなーんも満喫してないんですが、行かれてた方は遠征お疲れ様でした。

して、本題ですが、なぜ青黒が勝ったのか?について自分なりの考察を書いておきます。というか、整理のための自分用メモ帳なんで、んじゃこのチラ裏はぁ!とかなったらごめんなさい。


・世界選手権のメタゲーム


まずはメタゲームから以下が今大会の使用者数である。


ヴァラクート       114   32.39%
青白コントロール    59    16.76%
青黒コントロール    51    14.49%
吸血鬼          28    7.95%
赤青緑          22    6.25%
白(単)アーマー     18    5.11%
ボロスウィニー     15    4.26%
青緑《起源の波》    10   2.84%
赤単            9    2.56%
緑単エルドラージ    7    1.99%
黒青緑          6    1.70%
緑単《モニュメント》   5    1.42%
エルフ           3     0.85%
感染            1    0.28%
紅蓮術士の昇天     1    0.28%
青黒赤コントロール   1    0.28%
青赤PWC         1    0.28%
白単ウィニー      1    0.28%


トップがヴァラクートで約32%、ここは問題ない。しかして次が自分の中で意外であった。青白コントロールが17%で次点なのである。自分は青黒コントロールがNo.2であろうと読んでいたし、ビートももっと多いと読んでいた。ここに青黒が勝った大きな理由が潜んでいるように思う。

ついでに、某所からの転載ながら4-1-1以上のデッキ分布 


【基準以上数 / 総数 (%)】


ヴァラ 13  114 11.4%
青黒  10  51 19.6%
青白   6  52 10.2%
ボロス  4  15 26.7%
吸血鬼 2  28  7.1%
黒青緑 2   6 33.3%
赤青緑 1  22  4.5%
クエスト 1  18  5.6%
エルフ  1   3 33.3%



まず誰もがまず、”ヴァラクートに勝つ”デッキを模索した事だろう。ヴァラクートに勝つには以下のような方法があると考えられる。


 • 真に致命的なカードを相手のデッキから抜く(記憶殺し)
 • 致命的なカードを打ち消す
 • 致命的なカードプレイさせない(土地割る、島にする、加速を打ち消す、ハンドを落とす)
 • 返し(反逆とか、マイコンとか、手綱とか、ラスとか)ができる
 • キーカードに強いカードをたくさん積む(レオニン、イグナス)
 • ターンがそれなりにはかかるのでそれまでに試合を決定づけてしまう(速いデッキ全
  般、白昇天の設置など)


これらを多数できるデッキが有利であると言われるデッキになる。単純にヴァラクートに勝つだけなら、赤単なり、ボロスなり、吸血鬼を使えば良い。しかし、確実に勝てる相性という訳ではないし、また、各デッキとも構成によるが、青白を得意としていないという弱点もある。

ここで、一般的な思考の流れを考えると、今回のメタゲームがみえてくる。


 1. ヴァラクートに勝つデッキを模索
 2. 考えた挙句、ヴァラクートが最強と判断、ヴァラクートへ流れる。
   
    もしくは、他のTier1群のデッキにも相性が悪くなく、ヴァラクートへの解答も基準以
    上に満たし、安定する青白又は青黒へ流れる。


である。ここまで読みさらにそこをメタった形で、デッキを製作されていたのがキブラーの青白とChannelFireball製の青黒であった。キブラーの青白の完成度は非常に高く、青白というカラーでは最高にメタに合っていたと思う。しかし、ひとつの致命的な弱点がある。



ChannelFireball製の青黒に不利なのである。



ChannelFireball製の青黒が不利なデッキは早いデッキ、横に並べるデッキである。具体的に言うと、アーマー、ボロス、赤単、吸血鬼、エルフなどである。これらのデッキは全体を合計しても約19%であり、ChannelFireball製の青黒は、上位のヴァラクート、青白、同型の内、森勝型などには微有利~有利で戦える構成であったのだ。

まとめるとこうなる。

・ ChannelFireball製の青黒は7割以上のデッキに有利に戦えるデッキであった

・ ビート特にボロスには最高の環境であった。ボロスやビート総数が多ければ青
  白の上位者の割合は増えただろうと思う


・ 上位卓に青白、ヴァラクートが残ったために、結果的にそこに強い青黒が残り
  すぎてしまった


・ 世界選手権に出るようなプレイヤーはハンドが見れれば100倍強いため、その
  分のアドバンテージが一般的なダイア以上に大きかった



ということだろう。今回で改めて ChannelFireball の読みの凄さに気づかされたし、キブラーのデザイン能力の高さには毎回驚かされる。

結局、僕らは、一歩遅れざるを得ない。

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